厚生労働省によると、認知症の高齢者は国内で600万人以上いるとされ、2025年には、65歳以上の人の５人に１人に当たるおよそ700万人にのぼると推計されています。
日本でも認知症の早期発見と治療が課題となるなか、大手通信会社が、AI＝人工知能を活用し、軽度の認知症の疑いがあるかどうかを電話で測定するサービスを無料で始めました。
電話をかけたうえで、その日の日付と、自分の年齢を答えるだけで、脳の健康状態をチェックし、認知機能を測定するサービスです。
電話のガイダンスに従って回答すると、AI＝人工知能が、声のトーンや回答の速さなど、1000余りの要素を分析し、その場で認知症の疑いがあるかどうか、音声で結果が伝えられます。
①フリーダイヤル「0120‐468354」へ電話をおかけください②音声案内に従い、「本日の日付」と「年齢」を声に出してお答えください本日の日付は「西暦何年」「何日」「何月」「何曜日」でお答えください。例）2022年９月30日金曜日③回答内容や話し方から、AIが現在の認知機能の状態を測定し、その場で回答します「認知機能は正常です」または「認知機能の低下がみられます」と測定結果が出るまで、お電話をつなげたままお待ちください。
実際にやってみました！
私（31歳）、母（58歳）、祖父（85歳）、祖母（82歳）の４人でそれぞれ実施してみました。
さっそく電話をかけると、まず初めに「本サービス利用時の通話は録音されており、通話による情報はサービス向上のために利用します」などの注意事項の説明がありました。
次に「今日は西暦で何年何月何日何曜日ですか？」「年齢は何歳ですか？」と質問があるのでそれぞれ答えていきます。
私と母は特に何の問題もなくスムーズに回答。
祖父と祖母は、そもそも西暦にあまりなじみがないので出だしでつまずきます。
回答するスピードがゆっくりすぎたせいか、声が小さくうまく拾えなかったせいか、「申し訳ありません。よく聞き取れませんでした。」とアナウンスがあり、３回ほどやり直しました。
なんとか測定が終了し、全員、認知機能は正常との結果がでました。
２つの質問（日付と年齢）に答えるだけで、電話をかけてから測定終了まで約１分半でできます。
来年３月末まで無料で利用できますので気軽にチェックしてみてはいかがでしょうか？
※このサービスは医療行為ではありません。
測定の内容に不安がありましたら専門の医療機関の診察をお受けください。
