健診・検診を受けて健康寿命を延ばそう!!

健診・検診は、現在の自分の健康状態を知り、病気の早期発見のため、生活習慣を見直すために不可欠なものです。
健診・検診を受けて、結果を振り返って生涯にわたる健康づくりのために活用しましょう。

◆健康診断(健診)

「健診」は、その時の健康状態を把握する目的で行われ、生活習慣病の予防や重症化防止、脳・心臓疾患の発症の防止などに役立てることができます。
初期の生活習慣病は自覚症状がないことが多いため、いつの間にか病気が進行してしまう危険があります。

◆40歳になったら「特定健診」を受けましょう

40歳になったら、「特定健診」も忘れずに受診しましょう。
40~74歳の方を対象に、メタボリックシンドロームやその予備群を見つけ出すための健診です。
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に高血糖、脂質異常、高血圧が組み合わさった状態のことで、放置すると心疾患や脳卒中などの発症リスクが高くなります。
生活習慣病の発症リスクが高いと判定された方は、「特定保健指導」を受けましょう。
専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)による生活習慣を見直すアドバイスが受けられます。
また、特定検診の対象年齢以上の 75歳以上の方(後期高齢者医療制度に加入している方)を対象とした健康診査も実施しています。
1年に1回無料で受けられますので、ぜひ受診してください。

◆健診・検診は受けっぱなしにせず、結果の確認が大切です

検査結果は体からのメッセージで、生活習慣を見直すきっかけやチャンスになります。
検査項目にはそれぞれ基準値が設定されているので、基準値から外れている項目があった場合は食事や運動、睡眠など生活習慣の改善を検討しましょう。
また、数年分の検査結果は保管して、過去の数値からの推移を確認することも大切です。
なお、医療機関への受診が必要な場合は、すみやかに受診して、必要に応じて治療を開始しましょう。

◆がんの早期発見には検診が有効

「検診」は、特定の疾病を発見するために実施する検査です。
歯科検診など数ある検診の中でも、日本人の死因第1位でもあるがんの検診をおすすめしたいです。
がん検診は、市区町村で実施しており、勤務先や健康保険組合によっても実施している場合があります。
下記は、厚生労働省が「科学的根拠に基づいて効果がある」としてすすめている検査です。
胃がん
問診に加え、胃部エックス線検査または胃内視鏡検査のいずれか
[ 50歳以上男女対象、2年に1回]
大腸がん
問診及び便潜血検査
[ 40歳以上男女対象、年1回]
肺がん
問診、胸部エックス線検査及び喀痰細胞診
[40歳以上男女対象、年1回]
子宮頸がん
問診、視診、子宮頸部の細胞診及び内診
[20歳以上女性対象、2年に1回]
乳がん
問診及び乳房エックス線検査(マンモグラフィ)
[40歳以上女性対象、2年に1回]
がんの早期発見・早期治療ができれば、それだけ完治の可能性が高くなるだけでなく、治療に要する費用や時間などの負担も軽くなるため、がん検診の定期的な受診は重要です。
健診・検診は、健康なうちに受診してこそ意味があります
ごく初期の異常やリスクに気づくことができれば、生活習慣を改善することで病気の発症の予防を目指せます。
「時間がない」「元気だから大丈夫」などと思わず、自分の健康のため、ぜひ定期的に受けましょう