アニサキスによる食中毒を予防しましょう

コロナ禍において密を避けられるアウトドアアクティビティが注目され、このタイミングで釣りを始めた方も多いのでは?
趣味が釣りの方もそうではない方も気をつけてほしいことがあります。
生鮮魚介類に寄生したアニサキスによる食中毒です。
●アニサキスって何? 
アニサキスは寄生虫(線虫)の一種です。
その幼虫(アニサキス幼虫)は、長さ2~3cm、幅は0.5 ~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
アニサキス幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。
アニサキス幼虫は、寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉に移動することが知られています。
●アニサキスによる食中毒はなぜ起こるの?
アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生(不十分な冷凍または加熱のものを含みます)で食べることで、アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。
●アニサキスによる食中毒(アニサキス症)の症状は? 
・急性胃アニサキス症
食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐を生じます。
・急性腸アニサキス症
食後十数時間後から数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状を生じます。
※多くが急性胃アニサキス症です。
※激しい腹痛があり、アニサキスによる食中毒が疑われる際は速やかに医療機関を受診してください。
●アニサキスによる食中毒の予防方法は? 
まずは、鮮度を徹底!目視で確認!さらに、冷凍・加熱が有効! 
・魚を購入する際は、新鮮な魚を選びましょう。また、丸ごと1匹で購入した際は、速やかに内臓を取り除いてください。
・内臓を生で食べないでください。
・目視で確認して、アニサキス幼虫を除去してください。
※一般的な料理で使う食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびを付けても、アニサキス幼虫は死滅しません。