毎日4000歩目指しませんか!

長く続いた連日の猛暑で、運動から遠のいていた方も多いと思います。それに加え、新型コロナウイルス禍で外出もままならない状況ではないでしょうか。
そんな中でも健康維持のため、毎日の定期的な運動はとても大切です。
\一番簡単にできる運動がウォーキング🚶/
ウォーキングは、脂肪や糖を燃やしてくれるだけでなく、精神的にも非常に良い効果を与えてくれます。
これまで動脈硬化の予防、健康維持のためには、おおむね毎日8000歩程度のウォーキングが必要と言われていました。ご高齢の方もますます増えて、毎日8000歩は厳しいと言われる方も増えています。
ここにきて毎日 4000歩を歩くだけでも健康維持に役立つのではというデータが出てきました。

★毎日4000歩で認知症予防?★

世界でも有名なアルツハイマーの研究雑誌「Journal of Alzheimer’s disease」に発表された研究です。その研究では、記憶障害のある 26人(平均年齢 73歳)のデータが研究解析に用いられました。
最初に 26人の運動量を万歩計を使用して7日間追跡し、1日当たりの平均歩数を出しました。その後その平均歩数を元に、1日 4000歩以下のグループと4000歩越のグループに分けて神経心理学的検査(いわゆる認知機能検査)と脳のMRI検査をした結果、運動量の多いグループは運動量の少ないグループに比べ、記憶をつかさどる海馬という部分の大きさが優位に大きく、さらに注意力や情報を処理するスピードも速いという結果でした。
実は2019年にWHOが発表した、認知症になるリスクや認知機能の低下を防ぐためのガイドラインでも、健康的な食事や禁煙に加えて、“中強度の運動 ”が推奨されています。
つまり、既に認知症の心配がある方でも毎日4000歩以上歩く習慣をつけることで、将来的な認知症のさらなる進行を予防できる可能性があるのではと考えられています。

★ウォーキングを行うときのポイント★

(できれば8000歩難しければ4000歩)
○大股で歩くと筋力がつきやすくなる
歩幅を広くすると、大体 1.5倍くらい広がります。大股で歩くことで運動強度が上がり、筋力がつきやすくなります。
○インターバルをしながら歩くと効果UP
さらに効果を上げるには、インターバルをしながら歩くことがポイントです。
インターバルとは、大股にプラスして、ゆっくり歩く、早く歩くを交互に3分間程度繰り返しながら歩くことです。(ご自身の運動能力の範囲内で行いましょう。初めはゆっくりで、慣れてきたら早歩きを5歩 10歩と増やすなど自分のペースで安全に行いましょう)。
早歩きは、運動の強さでいえば“中強度”に当たります。
熱中症予防の観点からも暑い日は日中の運動はお勧めできません。早朝か、夜に家の近くを歩くことをお勧めします。
運動習慣がない方はいきなり 4000歩を目指すのではなく、ご自身の体力に応じて運動を始めてください。
転んでけがをしては元も子も無いので、安全対策や、運動前後の水分補給もしっかりと行いましょう。
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