体重、増えていませんか?

新型コロナウイルスの感染が拡大して2年以上経ちました。現在でも様々な変異株が現れ、感染者数がなかなか減少しない状態が続いています。
外出を控えたり在宅での仕事が増えたりして家にいる時間が長くなり、活動量が減った中で間食がつい増えてしまうこともあるかと思います。
このような状況で、体調の変化はないでしょうか?
日本生活習慣病予防協会が40~60代の男女の一般生活者3000人に対して行った調査では、新型コロナウイルス感染拡大後に体調の変化を感じる人が増加し、4人に1人は「体重が増えた」と感じているとの結果が出ました。
この体重増加ですが、「肥満( BMIが 25以上)と言われるレベルまで進んでしまうと、様々な病気の原因となります。
※BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
肥満が招く病気
肥満が引き起こす病気には、次のようなものがあります。
●糖尿病 ●高血圧 ●脂質異常症
●高尿酸血症、痛風 ●狭心症、心筋梗塞
●脂肪肝 ●脳梗塞 ●月経異常、不妊
●腎臓病 ●睡眠時無呼吸症候群
●膝、股関節、背骨、手指の障害
お腹周りが太くなる内臓脂肪型肥満で高血圧・高血糖・脂質異常のうち2つ以上当てはまると、いわゆる「メタボリックシンドローム」と診断されます。
メタボリックシンドロームでは、心筋梗塞や脳梗塞など命にかかわる動脈硬化性疾患を引き起こすリスクが高くなり、どれも当てはまらない場合に比べて発症率が 36倍になるとも言われています。
皮下脂肪がたまりすぎると、体重が負担になって膝や背骨などに影響が出やすくなります。また、のど周りに皮下脂肪がつくと、気道が狭くなり睡眠時無呼吸症候群を起こしやすくなります。
肥満がコロナにも影響
海外の報告では、「肥満の人がコロナウイルスに感染すると重症化しやすい」と言われています。内臓脂肪が増えると炎症が起こりやすくなり、免疫の暴走も起こりやすくなって臓器を傷つけたり血栓ができやすくなります。
また、内臓脂肪が多いと肺が圧迫されて呼吸に余裕がなくなってしまいます。これらが重なって、重症化しやすくなります。
体重を増やさないために…
●運動不足の解消:体を動かすことで、体重を減らすだけでなくストレスも発散できるので、適度に行いましょう。
●食生活を見直す:家にいることが増えて生活リズムが崩れると、つい何かを食べてしまいがちです。「気づいたら食べ過ぎていた」というようなことにならないよう、腹八分を心掛けましょう。
気温が徐々に上がり、活動しやすい季節になってきました。密を避けておけば外でマスクをはずして運動することも可能です。
健康的な生活を送って、体重増加を防ぎましょう。