5月31日は世界禁煙デー

毎年5月31日はWHOが定めた世界禁煙デーで、今年のテーマは「タバコ:私たちの環境への脅威」です。
このキャンペーンは、タバコの栽培、生産、流通、過剰な消費に至るまでタバコが環境に与える影響について、人々の意識を高めることを目的としています。また喫煙者にタバコをやめるきっかけを作ってもらうためのものでもあります。

年間84メガトンもの二酸化炭素(CO2)に相当する温室効果ガスを放出するタバコ産業は、気候変動に影響を及ぼし、気候の回復力を低下させ、資源を浪費し、生態系に損害を与えています。
またタバコ栽培により毎年約350万ヘクタールもの土地が破壊されています。タバコの栽培は特に発展途上国で森林破壊の一因となっており、土壌の劣化、他の作物の収穫量の減少をもたらします。
またタバコの生産量の約90%が発展途上国に集中しており、タバコはさまざまな社会経済的グループに非常に不均一な影響を及ぼします。
低中所得国では、タバコを経済成長を生み出すことができる換金作物と見なしていますが、作物による短期的な現金利益は、食糧不安の増大や農民の病気、貧困、そして広範な環境被害などで相殺されます。
タバコの消費を減らすことは、健康に直接関係するものだけでなく、持続可能な開発目標(SDGs)のすべてを達成するための重要な手段となり得ます。
(WHOホームページより)

成人年齢の変更と飲酒・喫煙成人年齢の変更と飲酒・喫煙民法の一部改正により、今年4月から成人年齢が20歳から18歳に変更になりましたが、喫煙、飲酒や競輪・競馬などの公営競技は、健康面への影響などの観点から、これまでと変わらず20歳からとなります。それは次の様なことが根拠です。
飲酒:開始年齢が低い程アルコール依存症になる確率が高くなり、記憶力へも影響することから学習成績などの低下につながると言われています。
また一気飲みなどによる急性アルコール中毒で救急搬送されるのは20歳代と飲酒が禁止されている未成年に多いそうです。これらのことから、飲酒は今まで通り20歳からとなります。
喫煙:青少年期に喫煙を開始すると、成人後に喫煙を開始した場合と比べて、がんや虚血性疾患(狭心症・心筋梗塞)などになる危険性が高くなります。
特に肺がんでは、成人になって喫煙を開始した人における死亡率は非喫煙者の約6倍ですが、20歳未満で喫煙を開始した人では、非喫煙者の12.7倍にまで高まります。
未成年が1日に2、3本吸うのと成人が30本位吸うのが同じ位の危険性があると言うことで、若年者のタバコによる健康被害は成人以上ということになります。
(厚生労働省HPより)
以上のことから、飲酒、喫煙などは今まで通り20歳からとなりますので注意してください。