生活習慣病予防の食事

去年まで着ていた服がきつくなり、少し走ると息がハァハァ。
時折、鏡に映る自分の姿に思わずがっくり…ちょっとしたことでイライラ。
こんな経験はありませんか?
私たちの食を取り巻く状況は多様化し、便利な世の中になりました。しかしその反面、つい食べすぎてしまったり、偏った食事内容になったりと、食生活は乱れがちです。
栄養は不足しても過剰になっても体に負担がかかり、偏った食生活を続けると、生活習慣病にもつながります。カラダとココロをスマートにするために、自分の生活を見直してみましょう。
●エネルギーのとり過ぎ…肥満、糖尿病、虚血性心疾患など
●食塩のとり過ぎ…高血圧、脳卒中、胃がんなど
●脂肪のとり過ぎ…肥満、脂質異常症、糖尿病、虚血性心疾患など
●ビタミン・ミネラル・食物繊維などの不足…貧血、骨粗しょう症、がんなど
食生活の基本ポイント!
★食品をバランスよくとる
毎日の食事は、主食と主菜、副菜、汁物などを基本とし、調理に使用する食材の数を多くすることでバランス良くとるようにします。また、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素を十分にとることが大切です。
★薄味を心掛け、食塩のとり過ぎに注意する
食塩のとり過ぎは高血圧症ひいては脳卒中や心臓病、胃がんなどの原因になりやすいです。
★動物性脂肪をとり過ぎない
動物性脂肪のとり過ぎは、肥満、動脈硬化症、心臓病、大腸がん、乳がんなどの原因になりやすいです。肉の脂身やラ-ドを使ったスナック類などは控えめにし、植物油や青背の魚などを多くとるようにします。
★ビタミン類を十分にとる
色の濃い野菜や果物を多くとっている人は、がんにかかりにくいことが分かっています。体の調子を整え、活力を保つためにも1日 350~400gを目標として十分にとりましょう。
★食物繊維を十分にとる
食物繊維は、①腸内で作られる発がん物質を体外に排泄する②糖質の吸収を遅延し、脂肪の吸収を抑制し肥満を予防する③コレステロ-ルを低下させるなどの働きがあります。野菜、海藻、きのこ、こんにゃく、果物、いもなどは十分にとるようにします。
★カルシウムを十分にとる
骨粗しょう症予防には、若いうちから牛乳や小魚、海藻、豆腐、緑黄色野菜などを十分とるようにします。
★糖分は控えめに
菓子類や清涼飲料のとり過ぎはエネルギ-の過剰摂取をきたし、肥満の原因になるのでとり過ぎないようにします。
★1日3食を規則正しく
朝食の欠食は必要な栄養素が不足するだけでなく、肥満や便秘の要因になることが分かっています。朝食も含め、規則正しく食べるようにします。
生活スタイルの変化により外食や加工食品を利用する機会が増えています。これらは好きなものに偏りがちになります。
食べ過ぎは肥満の原因になり、肥満は糖尿病や動脈硬化症、心臓病などの誘因となりやすいです。利用頻度や内容などに気をつけながら、うまく利用していきましょう。
 
そのほか、よく噛んでゆっくり食べる、禁煙と節酒を心掛ける、活動的な生活を心掛ける、十分な睡眠を取るなども生活習慣病を予防します。
カラダとココロをスマートにして楽しく生活していきましょう。