災害に備えましょう~くすり編~

地震・台風・集中豪雨と、近年は日本中で自然災害による甚大な被害が相次いでいます。
災害時に命を守るには日頃からの備えが大切で、特に持病のある方や高齢の方が避難生活の中で健
康状態を維持するためには、備えに工夫が必要です。
「医薬だより」では 12月号までの3カ月にわたり、“もしも ”の備えに役立つ情報を特集いたします。ご家庭の目につく場所に置いたり非常用持ち出し袋に一緒に入れたりしてご活用ください。
1週間程度はお薬の予備を
大規模災害の発生初期、医療対応は緊急性の高い救急患者さんが優先されます。
持病があり日頃から飲んでいるお薬のある方は、最低でも3日分~1週間程度は予備が手元にあるようにしておきます。
お薬は非常用持ち出し袋には入れず、普段から使いやすい場所に保管して、処方された日付が古い順に服用しましょう。
また災害はいつ起こるか分からず、家にいてお薬を持ち出して避難できるとも限りません。
外出先で被災して自宅に帰れないこともあるので、常温で保管できるお薬は普段持ち歩いているバッグに入れて数日分持っておくことも大切です。
お薬の内容を把握しておきましょう
災害によって手持ちのお薬がなくなり服薬ができなくなる場合もありますが、疾患によっては数日間の服薬中止が命にかかわる場合もあります。
主治医や薬剤師にも確認してご自身がどのようなお薬を飲んでいるか把握しておきましょう。
手持ちのお薬がなくなってしまった場合も、慌てずにかかりつけの医療機関や近くの医療機関に連絡します。
平時であれば診察をして処方箋を受け取ってお薬をもらいますが、災害発生時には足りないお薬や、備蓄がない場合には代替のお薬を非常時対応で処方してもらうことができます。
その際にも、普段何のお薬を服用しているのかが重要になるので「お薬手帳」やお薬の説明文を常に携帯しておきましょう
医療情報カード主に救急医療を受ける際に便利なもの(緊急連絡先や既往歴、服薬情報等を記載して冷蔵庫に貼っておくと、救急搬送時に医療スタッフが必要な情報を確認できる)ですが、お薬の説明文と一緒に非常用持ち出し袋に入れておくと災害時にも役立ちますので、ぜひご活用ください。
今治市のホームページから医療情報カードをダウンロードできます。)
非常用持ち出し袋に入れておくと便利な常備薬
普段服用しているお薬がない方でも、慣れない避難所生活では体調を崩してしまうこともあります。
軽い症状であればご自身で対処できるように次のような市販薬を非常用持ち出し袋に入れておくと便利です。
・総合風邪薬
・解熱鎮痛薬
・アレルギー用薬
・整腸剤
・かゆみ止め