喫煙の無駄について考えてみよう

毎年5月31日は、WHO(世界保健機関)が定めた世界禁煙デーです。
今年のテーマは”We need food,not tobacco”(私たちに必要なのは食べ物であってタバコではない)です。

 

 

世界的な食糧危機は、紛争、気候変動、COVID-19 パンデミックの影響、および食糧、燃料、肥料の価格上昇をもたらすウクライナ戦争によって拡大しています。
タバコの栽培と生産は、長期にわたる地球規模の生態系への危害と気候変動につながり、農業と食料安全保障の将来を決定する上で重要な役割を果たします。
(WHOホームページより)

 

 

喫煙は、がん、心筋梗塞、脳卒中など様々な病気の原因となり、また大切な家族をも巻き添えにします。
コロナ禍以降喫煙室の廃止や2020年4月以降健康増進法の改正により屋内原則禁煙となったことで、禁煙したいと考えている方も多いことと思います。
喫煙者の30% 以上が禁煙を考えている、考えたことがあるというデータもあります。
そんな方やご家族のために今回は喫煙の無駄について考えてみましょう。

 

 

 

 

5つのもったいない《仕事編》
①知らないうちにお客様に嫌がられている
タバコを吸わない人はタバコの臭いに敏感です。
せっかくの接客態度がタバコの臭いで台無しになることがあります。
②仕事をさぼっているようにみられる
勤務時間中の喫煙は、仕事を離れているとみなされます。
喫煙による労働生産性の損失は喫煙者1人で年間約20万円にもなります。
③病気で休みがち
喫煙者は吸わない人に比べて約2倍仕事を休みやすいそうです。
④ストレスが増える
タバコを吸うとストレス解消になるようにみえますが、ニコチンを補給してイライラを一時的に抑えるだけで、禁煙するとむしろストレスが減ることがわかっています。
⑤火災の原因になる
タバコは放火に次いで火災の原因の第2位です。職場でも火災の原因となり、人命も含めて大きな損失になります。

 

 

 

 

5つのもったいない《生活編》
①時間の無駄
1本5分でも15本で1日1時間以上の時間を奪われます。
②タバコ代
1箱580円のタバコを1日1箱吸っている場合、1ヶ月で17400円、年間で20万円以上かかります。
来年以降値上げも予定されており、さらに負担が増えそうです。
③病気になって医療費がかかる
タバコは多くの病気の原因となります。またインフルエンザやコロナなどの感染症では重症化しやすいこともわかっています。
④老けて見える
皮膚が黒ずんだり、皮下のコラーゲンが壊れてシワが増えます。(スモーカーズフェイス)
⑤家族も道連れに
受動喫煙により家族も病気に罹りやすくなります。
換気扇の下で吸ったり、外で吸ったりしても受動喫煙の害を防ぐことはできません。
 (厚生労働省ホームページ参照)

 

 

最近は加熱式タバコに変えて喫煙を続けている方も多いと思いますが、どちらも健康被害は変わりません。
今年こそ世界禁煙デーをきっかけに禁煙を始めましましょう。
平野薬局では禁煙希望の方のお手伝いをしています。ぜひご相談ください。