インフルエンザ

昨シーズンはインフルエンザの流行がなかったため、その分免疫が落ちていることが考えられ、今シーズンは流行の可能性もあると言われています。
どんな病気? 
インフルエンザウイルスに感染することにより、38度以上の発熱、頭痛、関節痛などの症状が出現します。喉の痛み、鼻水、咳など一般的な風邪と同じような症状も出ます。
子どもでは脳症を発症することや高齢の方、免疫力が低下している方では、肺炎を起こし重症化することもあります。
インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型、D型がありますが、世界的流行(パンデミック)の原因となるのはA型とされています。
毎年少しずつ変異を繰り返し、世界中で流行を引き起こしています。日本では毎年12月から3月にかけて約1000万人(約10人に1人)が感染しています。
予防法
主に飛沫、接触により感染することから、感染予防の基本は、マスク、うがい、手洗いです。新型コロナウイルス感染予防のためにもマスク、うがい、手洗いを心掛けましょう。
また抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた食事にも気をつけましょう。
治療薬と異常行動
治療には次の薬剤が使われます。 *( )内は商品名
①内服薬…オセルタミビルリン酸塩(タミフル) 、 バロキサビルマルボキシル(ゾフルーザ) 
*アマンタジン塩酸塩(シンメトレル)はA型インフルエンザにのみ有効ですが、耐性ウイルスの出現により最近はあまり使われなくなっています。
②吸入薬…ザナミビル水和物(リレンザ) 、ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(イナビル)
③点滴…ペラミビル水和物(ラピアクタ) 
どの薬剤もウイルスの増殖を抑える作用であるため、基本的に発症後48時間以内の使用が推奨されています。使用により発熱期間の短縮、頭痛などの症状の軽減が期待されます。
抗インフルエンザウイルス薬の使用後に異常行動(急に走り出す、部屋から飛び出そうとする、ウロウロするなど)の報告がありますが、その因果関係は不明で、現在も調査は続いています。
インフルエンザにかかった時には、抗インフルエンザ薬の使用の有無や種類に関わらず、異常行動に対して注意が必要です。
ワクチン
インフルエンザワクチンによる予防接種には発症を抑える効果や重症化を防ぐ効果があり、高齢者や基礎疾患のある方など重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられます。できるだけ予防接種を受けましょう。
新型コロナウイルスワクチンと2週間の間隔をあける必要がありますので、注意しましょう。
次の方は助成が受けられます。(今治市広報10月号参照)
①高齢者
希望者には一部公費負担があり、自己負担1000円で受けられます。接種日に65歳以上の方が対象で、実施期間は10月15日~12月31日まで。接種回数は1回です。
②子ども
3歳から12歳までの子どもさんはインフルエンザ予防接種料金が1000円引きで受けられます。対象の子どもさんには助成券が郵送されます。