爪の健康

爪の役割
何のために爪があるのか、爪の役割を知っていますか?
①指先を保護する
 何かをつかむ時に爪が支えとなって力が入りやすくうまくつかむことができます。
②細かい作業がしやすくなる
 爪があるおかげで、指先の力の入れ方が加減でき、細かな作業が可能になります。
普段気にすることは少ないかもしれませんが、ないと困るものです。
爪は何でできている?
爪は硬いので、骨と同じカルシウムでできていると思われるかもしれませんが、髪の毛などと同じ「ケラチン」という蛋白質でできています。
爪からわかる病気
 爪は皮膚の下を流れている血液が透けて見えるため、体調の変化が現れやすく「健康のバロメーター」とも言われます。時々色や形などチェックしてみましょう。
◎ばち指
指の先端がふくらみ、太鼓の「ばち」のようになった状態を言います。肺や気管支、心臓、血管、肝臓、消化管などの病気が疑われます。
◎スプーン爪
爪が反って中央部がへこみスプーンのようになっている場合には、貧血が疑われます。
また甲状腺の病気でも現れる事があります。
◎縦線がある
爪の細かい縦線は加齢によるもので、誰にでも見られます。しかし爪が割れるような時は、血行障害の疑いがあります。
◎横線がある
身体の不調や精神的ストレス、栄養障害などの影響で、爪の成長が抑えられた時にできることがあります。また深い溝の場合、糖尿病、亜鉛欠乏、血液の病気などが疑われます。白い線が1~2本できている時には、心臓や腎臓の病気の疑いがあります。
◎爪の色が白い
爪の色が透明で下の皮膚の色が白い場合は、貧血の疑いがあります。
爪自体がすりガラスの様に白っぽくなった場合には肝臓の病気が疑われます。また白い斑点がある場合には、肝硬変、糖尿病、慢性腎炎などの疑いがあります。
◎爪の上半分が赤褐色、下半分が白
腎臓が悪い人の多くにこのような爪の変化が見られます。
◎暗い赤紫色
肺の病気が重篤化した場合には、全身が赤紫色になることがあり、爪も同様に赤紫に見えることがあります。
◎爪真菌
足の爪に多いイメージですが、手の爪にも感染することもあります。爪の甲が白または黄色に変色、変形します。
痛みなどはなく放置されがちですが、最近は爪専用の液剤も使われるようになり治療しやすくなっています。
爪の切り方
・四角い形、スクエアオフが爪に負担のない形ですが、少し丸みがあっても大丈夫
・手の爪は1ヶ月に約3 mm伸びると言われているので、5~7日ごとに切るとよい
・お風呂上がりなど爪が柔らかくなっている時に切るのがよい
・爪の中央から切る
・爪の中央を指の先端と同じ高さになるように
・爪の切り口が直角になるように切る
・切った後は「ヤスリ」をかけて、断面、形を整える