3月9日は「脈の日」💖3月9日~15日は 心房細動週間です

日本脳卒中協会と日本不整脈心電会では、
3(みゃ)月9(く)日「脈の日」とし、
そこから1週間を「心房細動週間」と定め、
心房細動からの脳梗塞発症を予防するための啓発活動を行っています。
自分の血圧や脈がどのくらいか知っていますか?

 

 

放っておくと危険な不整脈

自分では症状に気が付かず健康診断で初めて指摘されるような場合から、
日常生活に差し支えがあるような場合など、不整脈といっても様々な種類があります。
その中でも患者さんが多い「心房細動」は、心房の拍動数が不規則に速くなることで
動悸、息切れ、疲れやすいなどの症状が現れる不整脈の一つです。
心房細動により血の塊(血栓)が作られやすくなり、
その血栓が脳に飛ぶことで脳梗塞を引き起こすことがあるため見過ごすことはできません。
この心原性脳塞栓症は、他の脳梗塞と比較して突然発症し、
梗塞範囲が広いため重症になりやすく、
後遺症が残ることも多いという特徴があります。

心房細動から脳梗塞を起こさないように予防をすることがとても大切です。
心房細動の方が適切な抗凝固療法(血液を固まりにくくする治療)を受けると、
約6割の脳梗塞を予防できることが分かっています。

心房細動は、自分で脈をチェックすることで見つかることもあります。
高血圧と心房細動の早期発見、早期治療を行うことで、これらの重篤な病気の発症を予防することができます。
まずは家庭での血圧測定、脈拍チェックの習慣をつけてみましょう。

 

 

自分の血圧と脈を知ろう!

高血圧や不整脈(心房細動など)はそのままの状態で放置しておくと、
ある日突然、命に関わる病気を引き起こすことがありますが、
自覚症状が現れにくいといわれています。
自分の血圧や脈を確認してみませんか?

 

家庭での血圧の測定の仕方

🔍測定のタイミング
朝起きて1時間以内(トイレを済ませ、朝食やお薬を飲む前)と夜寝る前

🔍測定方法
イスに座って1~2分安静にしてから、測る腕の部分と心臓を同じ高さに保ち測りましょう。
原則2回測定し、記録しましょう。


🔍家庭血圧の高血圧診断基準

上の血圧 135mmHg以上/下の血圧 85mmHg以上

※高血圧が続く場合は、生活習慣の改善や治療が必要です。かかりつけ医に相談しましょう。

脈の自己チェック

🔍測定のタイミング
血圧測定と同じタイミングで行うとよいでしょう。

🔍測定方法
(1)人差し指、中指、薬指の3本を手首に当て、手首の親指の付け根の骨の内側で、
脈がよく触れるところを見つけましょう。

(2)15秒ぐらい脈を触れて、脈の速さやリズムが規則的かどうかを確認しましょう。
(脈の速さは15秒間の脈拍数を4倍すると1分間の脈拍数になります。)

脈拍数が1分間に100回以上である場合やリズムが不規則な場合は、心房細動などかもしれません。
かかりつけ医に相談しましょう。

日頃からの脈チェックを習慣化し、自身や家族の健康についてあらためて気にかけてみましょう。