愛媛県では新生児聴覚検査が一部公費負担で受けられます!

聴覚障害は、早期発見・早期療育が大切ですが、新生児聴覚検査をご存じでしょうか?
新生児聴覚検査とは、赤ちゃんの聴覚に問題がないかを早期に発見するための検査です。
生まれつき、両側の耳の聞こえに問題があるお子さんは1000人に1~2人と言われています。
検査により、聴覚の問題を早期に発見し、適切な治療を行うことで、言葉の発達への大きな効果が期待できます。

どのような検査ですか?
赤ちゃんが眠っている間に、音を聞かせて脳波を測定する自動聴性脳幹反応検査(自動ABR)または内耳から放出される小さな音を測定して判定する耳音響放射(OAE)による聴覚検査で行います(病院により検査方法が異なります)。
いずれも短時間で安全に行える検査で、痛みや副作用もありません。
いつ、どこで検査を受けたらよいですか?
出生後入院中、もしくは生後1か月までに、出産した医療機関で行います。
医療機関に検査機器のない場合は、検査可能な医療機関を紹介してもらいましょう。
検査費用はどのくらいかかりますか?
検査費用は、医療機関・検査方法により異なりますが、およそ2000~ 7000円程度です。
検査は健康保険が適応されないので、自費診療となります。
愛媛県内の市町では、検査費用の(一部)公費助成を行っています。

◎新生児聴覚検査費用の公費助成について

<対象者>
愛媛県内の市町に住民票がある妊婦が出産した新生児

<公費助成対象検査>
初回検査
確認検査(必要な方のみ)の計2回

<公費助成額>
1回の検査につき3000円まで

<受診票>
妊娠届出をされた方には、母子健康手帳と一緒に「新生児聴覚検査受診票」を交付しています。

※詳しくは、お住まいの市町の新生児聴覚検査担当窓口まで、お問い合わせください。

検査の結果「反応あり」(パス)でした。聞こえの心配はありませんか?
現時点では、聞こえに問題はありませんが、今後の成長過程で中耳炎やおたふく風邪などで、あとになって難聴が生じる場合もあるため、退院後も1歳6か月児健康診査、3歳児健康診査などで耳の聞こえはどうか、ことばの増え方は順調かなどの確認をしっかりしていくことが大切です。
検査の結果、「反応なし」(要再検)でした。聞こえの障害があるのでしょうか?
「要再検査」であった場合でも、必ず耳の聞こえが悪いとは限りません。
生まれたばかりの赤ちゃんは、耳の中に液体(羊水)が残っているなどの原因で、検査にパスしないことがあるため、再検査を受けることが必要です。