便利でお得な薬局の活用術

近所の親切な薬局、丁寧に相談に乗ってくれる薬局。
そんなところをかかりつけにするとお得なことがあります。

かかりつけ薬局をもつとお得?

薬局で支払う「お会計」は、厚生労働省に決められた保険点数によって計算されています。
2年に1度改定され、2020年の4月から複数の医療機関から発行された処方箋をまとめて同時に薬局に持っていくと、2枚目以降の処方箋の基本料の額が低くなりました。
具体的には、内科を受診して、それから眼科も受診した等、複数の医療機関から処方箋をもらった時に、一緒にかかりつけの薬局に持っていくと医療費が3割負担の方だと20円ほど安くなります。
費用が安くなるのもうれしいですが、かかりつけの薬局を利用することで、薬の重複防止や飲み合わせの確認などがしやすくなり、より安全に薬を利用できます。
また、なじみの薬剤師が服薬履歴や体調の変化を把握してくれるので、
何かあったときに気軽に相談ができたり、生活面でのアドバイスをもらえたり、健康を維持しやすいなどのメリットもあります。
処方箋の有効期間も確認しておきましょう!
処方箋の有効期間は発行された日を含めて4日です。
例えば木曜日に処方箋をもらったら、日曜日までが期限です。
日曜日は閉まっている薬局も多いため早めに薬局に行きましょう。
有効期間を過ぎてしまうと原則、再度受診をして新しく処方箋を発行してもらう必要があるので注意が必要です。
お薬手帳を持てばお得?!

かかりつけの薬局に3カ月以内に処方箋を持っていく場合、お薬手帳を持参すると支払いが安くなります。
お薬手帳は、自分が使っている薬の名前・量・日数・使用法などを記録できる手帳です。
副作用歴、アレルギーの有無、過去にかかった病気、体調の変化なども記入できます。
さらに、皆さんと医師や薬剤師などとの間でお薬の情報を共有するための「連絡帳」でもあります。
例えば、お薬手帳に手もとに残った薬(残薬)の数を記録する欄があるのをご存知ですか?
残薬がある場合には伝え忘れないようにお薬手帳に記録して、医師や薬剤師に見せてみてください。
継続して使用する薬であれば、次回薬をもらうときに残薬分を減らしてもらうことができ、その分のお薬代が少なくなります。
お薬手帳は薬の飲み合わせの確認や合わない薬を把握したり、安心して薬を使うために大事なものです。
急な入院や災害などの緊急時にも薬の記録があると、迅速で適切な治療が受けられます。
病院・薬局に行く時はもちろん、緊急時に備えて、保険証といっしょに常に携帯しましょう。
★お薬のことで困ったことがあればすぐに連絡がとれるように、
お薬手帳には「日常利用する薬局」の名前や連絡先の記載をお願いしています。