既に現れている! 気候変動の影響と、 将来起こり得る影響

気候変動の原因
気候変動の原因には、自然の要因人為的な要因があるとされています。
自然の要因には、海洋の変動、火山の噴火によるエアロゾル(大気中の微粒子)の増加、太陽活動の変化などが挙げられます。人為的な要因には、人間活動に伴う二酸化炭素などの温室効果ガスの増加や森林破壊などが挙げられます。温室効果ガスの増加は地上気温を上昇させ、森林破壊などの植生の変化は水の循環等に影響を及ぼします。
近年は大量の石油や石炭などの化石燃料の消費による大気中の二酸化炭素濃度の増加により、地球温暖化に対する懸念が強まり、人為的な要因による気候変動に対する関心が高まっています。
(参考:国土交通省 気象庁)
気候変動による影響
国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」のレポートによると、気候変動の影響として、海水温の上昇や氷床の崩落などが挙げられています。
イタリア北部の「水の都」ベネチアが異常な高潮に襲われたことや、オーストラリアでの干ばつによる森林火災など、気候変動に起因する各国の災害についての報道を聞いたことがあるのではないでしょうか。
日本における気候変動による影響
日本でも、既に気候変動による影響を受けています。
真夏日(1日の最高気温30度以上)や猛暑日(1日の最高気温35度以上)の増加や、強い雨が降る日が増加する一方で降水日の減少、お米の品質の低下や果物の着色不良など、全国各地で様々な影響が出ています。
将来的にどんなことが起こり得るのか?
現在も様々な影響が出ていますが、これから起こり得る気候変動の影響として、どのようなことが予測されているのか、ご存じでしょうか。
「気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018~日本の気候変動とその影響~」によると、環境省、文部科学省、農林水産省、国土交通省、気象庁から次のような事例が予測されています。
①将来にも続く気温上昇
②積雪の少ない地域での大雪の増加
③夏場の気温上昇による病原菌の発生
④漁場の移動による水産物の水揚げ量の減少
⑤豪雨増加による流域の複合的な水害や土砂災害の発生
⑥台風による高潮
世界各国で災害が頻発している中、気候変動の要因となっている地球温暖化に対して世界各国がどんな対策を講じていくのかが、注目されています。
私たちも二酸化炭素の排出を少しでも減らすため、必要な物だけを購入して家庭ごみを減らす等、できる事から取り組んでみましょう。