大人が受けておくとよい予防接種

子どもたちは令和元年10月現在、麻しん/風しん、水痘(水ぼうそう)、日本脳炎など10種類の病気に対する予防接種を国や自治体による助成(公費)で受けられます。
大人でも、ほとんどの予防接種を任意接種(自費)で受けることはできます。子どもの頃に受けた予防接種による免疫は、加齢とともに弱くなり、高齢になるとその効果はほとんど残っていない場合があります。現在では自分自身の生活環境などに合わせ、追加接種をしておくと良いと言われています。
大人におすすめの予防接種
インフルエンザ
毎年、冬に流行。入院や肺炎などの合併症を予防するためにワクチンは有効です。
→毎年秋ごろにインフルエンザワクチン1回
高齢者の肺炎球菌感染症
感染すると気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
→肺炎球菌ワクチン 公費による助成が受けられるためかかりつけ医と相談しましょう。
百日咳
大人の百日咳が増加しており、乳児がかかると命に関わるため、周りの者がうつさないことが重要です。周囲に妊婦や低月齢の乳児がいる人は、三種混合ワクチンの接種がおすすめ。
→ワクチン接種経験がある人…三種混合ワクチン1回
→ワクチン未接種者・・・三種混合ワクチン3回
日本脳炎
アジアでは広く流行があり、日本脳炎の流行地への渡航の際には追加接種が必要です。
→ワクチン接種経験がある人…日本脳炎ワクチン1回
→ワクチン未接種者・・・日本脳炎ワクチン3回
破傷風
ガーデニングの流行などの影響もあり、大人の破傷風が増加しています。1967年以前は定期接種でないため、未接種者は複数回のワクチン接種が必要です。
→三種混合または破傷風ワクチン3回
帯状疱疹
免疫力が低下すると帯状に疱疹を発症し、痛みを伴う帯状疱疹後神経痛が長期間にわたって残ることがあります。50代以上の方は、ワクチン接種が望ましいです。
→水痘ワクチン1回
麻しん(はしか)・風しん(三日はしか)
風しんは近年、国内でも流行を繰り返している病気です。大人がかかると症状がひどく長く続くことがあります。妊娠初期に風しんにかかると、赤ちゃんの心臓や目、耳などに生まれつき障害が起こる病気「先天性風しん症候群」にかかることがあり、特に注意が必要です。
→MRワクチン2回接種
★風しん抗体検査事業(全額公費助成)について
愛媛県では、先天性風しん症候群の発生予防と風しんの感染予防のため、妊娠を希望する女性やその配偶者などに対して、予防接種が必要である者を抽出する抗体検査と抗体価が低い者への予防接種の勧奨を行うために、風しん抗体検査事業を平成31年4月1日から令和2年3月31日まで実施しています。(ただし風しん予防接種の費用は、自己負担となります。)希望される方は住所地を管轄する保健所に相談してください。
今治保健所(0898-23-2500)
★昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性の風しんの感染予防対策について
この年代の方は風しんの抗体を持っていない方が多いため、上記の期間に生まれた男性を対象として、令和4年(2022年)3月31日までの3年間にかけて、風しんの抗体検査と予防接種を無料で実施しています。
 対象者には今治市発行のクーポン券が郵送されます。有効期限がありますので届いた方はぜひ早めに検査や接種を受けるようにしましょう。