冷え症とは、血液の流れが悪いため毛細血管へ温かい血液が流れず、血管が収縮し、そのために手足などが冷えてしまう状態のことです。
気温とは関係なく体が温まらないので、真夏であっても冷え症の症状は出ます。
冷え症には日々の生活習慣が大きく関わっています。
「冷え症」は原因の異なるさまざまなタイプがあり、タイプに合った対策をすることが冷えの改善にも効果的です。
●手足の末端が冷える「四肢末端型」
●主に下半身が冷える「下半身型」
●内臓が冷える「内臓型」
●全身が冷える「全身型」
この基本の4タイプ以外に、2つ以上のタイプが混ざる「混合型」もあります。
四肢末端型
女性に多く、食事の量や運動量の不足で体内の熱量が少なく、交感神経が過敏で手足の血管が収縮しやすく、手足の先から冷える方です。
過度なダイエットや栄養不足が原因で、10~20代の女性に多く見られます。
日常生活では首元や肩、おなかなどの体幹を温めるように心がけます。
体幹で増えた熱を逃がすために末端の血管が拡張し、血流が良くなって冷えが改善されやすくなります。
熱量を増やすためには食事をしっかりとり、熱を生み出す筋肉を増やせるよう毎日適度な運動をすることが大切です。
下半身型
男女とも最も多いタイプです。
下半身の筋肉が凝り、血行が悪くなって手足や下半身は冷えているのに、上半身の血流は多くほてることもあります。
姿勢の悪さや長時間のデスクワーク、骨盤の歪みが原因で、下半身の血行不良を起こします。
日常生活では下半身、特にふくらはぎを使った運動やストレッチも効果的です。
ウォーキングやジョギングなど、ふくらはぎの血流をよくする運動で代謝を良くしましょう。
内臓型
体内の熱が体外に逃げるのを防ぐ交感神経の働きが弱いために熱が逃げやすく、体の表面は温かいのにおなかなど体の中が冷える方です。
ストレスが原因になることもあります。
体を動かし、自律神経のバランスを整えると血流が調整されやすくなります。
積極的に運動をしたり、身体を温める食事を摂るようにしましょう。
全身型
常に体温が低く、体質や栄養不足、極端な体力低下などが原因になります。
女性では甲状腺機能が低下する病気も影響していることがあると言われています。
ストレスや生活習慣の悪化により基礎代謝が低下しているので、免疫力が落ちて倦怠感や風邪などにかかりやすくなります。
体の中から温めることが大事です。
食事や運動、生活習慣などを見直してみましょう。