新型コロナワクチンの一般接種が始まっています

新型コロナワクチンの一般接種も始まっています。お手元に接種券(クーポン券)が届いた方は住所地の接種会場などで事前予約の上、ワクチン接種を受けられます。
ワクチンによる予期しない健康被害を心配して接種をためらっている方も多いと思います。
新型コロナウイルス感染症では、多数の重症者や死者が出ています。特効薬がなく医療がひっ迫してきている現在、アナフィラキシーの危険が高い人や、全身状態が悪い人を除けば、ワクチンを接種する利益の方が大きいと思われます。
ワクチン接種は、極めてまれに重大な副反応はあるにしても、コロナとの戦いに打ち勝つことにつながる可能性があるということです。
もちろん、ワクチン接種は自由意思によるものであり、接種を強制するものではありませんし、打たない人、打てない人への配慮も必要です。
ワクチンを打つ3つの利点
①感染や発症の確率を減らすこと、また感染しても重症化を防ぐ効果も期待できることです。
若い人たちは、感染しても多くが軽症か無症状で済むといわれています。しかし、みんながそうではありません。重症化する危険は常にあります。
また軽症でも、咳や頭痛その他の後遺症が長く続き苦痛に感じることも多いようです。
②自分が感染源になって家族や友人たちなどの接触者に感染させることを防ぐことができます。
とくに軽症や無症状の場合、自分が知らないうちに周りの人たちに感染させ、その人たちが重症化することがありえます。ワクチン接種は周囲の人を守ることにもつながります。
③元通りに近い生活が送れる可能性があることです。
より多くの人がワクチン接種を受けることによって、新型コロナウイルスに対する防御は高まり、感染流行がおさまっていくことになります。
これまで禁止や制限されていた活動を再開することができます。もちろん引き続き手洗いうがい、マスクの着用や換気、人込みは避ける等の感染対策は重要です。
予期せぬ健康被害は?
これまで世界中で沢山の人たちが新型コロナワクチン接種を受けてきましたが、免疫が関係するような神経の病気や脳の病気といった副反応報告はありません。また、長期的な副反応の可能性を懸念する声もありますが、ワクチンの成分が比較的短期間で体の中からなくなるという事実からも人の遺伝子に悪影響を与えることは考えにくいと言えます。
接種後に心不全で亡くなった事例は報告されています。国の審議会による検証では、今のところワクチンが問題で起きているのではなさそうだということになっています。
実は、日本でも年間5万人(年間人口1千人当たり4人)が突然死(※)で亡くなられています。突然死のうち、心臓関係のもの、つまり「心臓突然死」が6割を占めると考えられています。
ワクチンを受けていなくても起こったであろう突然死が含まれている可能性は否定できません。ただ今後は仕事を持つ現役世代や若者が接種の中心になるので、アメリカで推奨されているように接種後1週間から 10日間は激しい運動を避けるなどの注意は必要かもしれません。
( ※「突然死」とは、予期していない病気の発生から 24時間以内に死亡してしまうことです。)
〈厚生労働省ホームページ参照〉