流行中!RSウイルス感染症

RSウイルス感染症とは?
主に子どもがかかる風邪の一種「 RSウイルス感染症」が6月頃から全国的に大流行しており、愛媛県内でも流行が続いています。1年半ほど流行がなかったため、免疫を持たないお子さんが集団の中に増えていたためと考えられています。
RSウイルスの感染による呼吸器の感染症で、2歳までにほぼ 100%の子どもがかかると言われています。非常に感染力が強く、幼稚園や保育園などの施設内感染に注意が必要です。
症状は?
4~6日の潜伏期間の後、発熱、鼻水ではじまり、少し遅れて咳がではじめます。発症3~5日をピークに症状は軽くなり7~12日で終息します。
多くは軽症で済みますが、咳がひどくなる、夜間激しく咳込む、「ゼーゼー、ヒューヒュー」という喘鳴を伴った呼吸困難が出るなど、細気管支炎、肺炎へと進展する場合もあり注意が必要です。
初めて感染する乳幼児の約3割は咳が悪化し、喘鳴、呼吸困難症状などが出現するとされており、1歳未満の乳児や、先天性心疾患、慢性肺疾患などを持つ小児の場合は、早めの受診や感染予防を心がけてください。
成人の感染にも注意!
成人がR Sウイルスに感染した場合、あまり目立った症状がでないことが多く、微熱やくしゃみ、のどの痛みなど風邪のような症状で終わることもあります。
咳などの呼吸器症状がある場合は、マスクを着用し、可能な限り0歳~1歳児との接触を避けることが乳幼児の発症予防に繋がります。
RSウイルスに感染した乳幼児を看護する保護者の場合、気管支炎やインフルエンザにかかったときのような症状が認められ、重症化することもあります。また、高齢者においても重症化してしまうことがあるため注意が必要です。
息が苦しくて眠れない、しんどくて熱が続くなどの場合は我慢しすぎないで、早めに受診をしましょう。
治療法
 RSウイルスには有効な抗ウイルス剤がないため、症状をやわらげる治療(対症療法)を行います。
重症化した場合には、酸素投与、補液(点滴)、呼吸管理が行われます。
★感染経路をキチンと把握して、しっかり予防をしましょう!
RSウイルスに感染している人の咳やくしゃみ、会話をした際に飛び散るしぶきを浴びて吸い込むことで感染する「飛沫感染」と、唾液や鼻水などが付着したおもちゃ、これらに触れた手指を介して感染する「接触感染」によって感染します。
予防するには、せっけんを使用したこまめな手洗い、子どもが共有するおもちゃやドアノブ、手すり、スイッチなどの手が触れる場所の消毒(アルコール消毒など)が有効です。
定期的な換気も行いましょう。