若い頃に比べて新しいことを始めるのが億劫だったり、興味がわかなかったりと感じることはないでしょうか?
また何でもないことに腹がったり、ちょっとの失敗が気になり、いつまでもくよくよしてはいませんか?
それは感情の老化が始まっているのかもしれません。
身体の機能と同じように、感情も年齢とともに老化していきます。
感情の老化は、脳の中の感情や意欲、創造性などをつかさどる「前頭葉」という部分の老化により起こります。
脳の老化は、加齢により脳が萎縮することにより起こりますが、脳全体が均等に萎縮するわけではなく、前頭葉が最も早く萎縮し、早い場合は40歳代から始まることがわかっています。
感情の老化をチェック
□自分から友達を遊びに誘うことがなくなった
□様々なことに好奇心がわかなくなった
□失敗すると以前よりくよくよ考えてしまう
□年下の人にため口をきかれるとムッとする
□自分と違う意見をなかなか受け入れられない
□何事もこの歳で始めても遅いと思う
□どんなことにもあまり感動しない
□お金を使って楽しむより、老後に備えてお金を貯めたいと思う
□気になるといつまでも引きずる
□以前よりいらっとする事が多くなった
□最近の若者のことは理解できないと思う
□失敗などが気になり、眠れないことがたびたびある
□かっとして声を荒らげてしまうことがある
□以前と比べていろいろなことに腰が重くなった
□以前と比べて斬新なアイデアが思い浮かばなくなった
□新刊書、旅行の広告、グルメやファッション雑誌などを見なくなった
脳の老化を遅らせるために
一度失われた脳細胞は再生しませんが、脳には殆どの活動に必要な数を越える細胞があり、残っている神経細胞間に新しい結合が作られます。
また高齢でも脳のいくつかの領域では新しい神経細胞が作られることがわかっています。
●感情の老化を防ぐためには
◎ウォーキングやエアロビクスなどの有酸素運動(できれば1回30分程度、週5回くらい)を続ける
◎抗酸化物質や抗炎症物質として知られるポリフェノール(アントシアニン、カテキン、カカオポリフェノール、ルチン、クルクミンなど)やEPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)を積極的に摂る
◎積極的に社会参加・知的活動・生産活動をする
人と交流することで、脳が活性化され、感情も豊かになり、老化防止につながります。
以上のようなことに気をつけ、気持ちはいつまでも若々しくいたいものです。