アイフレイルとは?

フレイルとは、加齢に伴い身体の様々な機能が低下し健康障害に陥りやすい状態を指します。
同様に、目も加齢とともに衰え病気を発症しやすくなります。加齢により目の機能が低下した状態が「アイフレイル」です。
加齢とともに、眼球は構造的にも機能的にも様々な面で衰えてきます。
初めは無症状のことも多いですが、時に見にくさや不快感として自覚することもあります。そこに喫煙、低栄養などの外的要因や糖尿病、高血圧などの内的要因によるストレスが加わると、さらに目の機能低下が進んで回復が難しくなります。
異常を早期に発見できれば、適切な予防・治療が可能となり、進行を遅らせることや、症状を緩和させることが期待できます。
見る力が低下すると、人生の楽しみや快適な日常生活が制限されて健康寿命に影響します。見えにくさや目の不調を「年のせい」と片付けず、大切な目を守っていきましょう。
あなたは大丈夫?
アイフレイルチェックをしてみましょう。
□目が疲れやすくなった
□夕方になると見えにくくなることがある
□新聞や本を長時間見ることが少なくなった
□食事の時にテーブルを汚すことがある
□眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった
□まぶしく感じやすい
□まばたきしないとはっきり見えないことがある
□まっすぐの線が波打って見えることがある
□段差や階段が危ないと感じたことがある
□信号や道路標識を見落としたことがある
チェックが2つ以上の人は、アイフレイルかもしれません。一度、眼科専門医にご相談ください。
出典:アイフレイル啓発公式サイト
白 内 障
目の中には水晶体と呼ばれる、カメラのレンズに相当する部分があります。
水晶体はもともとは透明で、外から目の中に入ってきた光の屈折を調整し、網膜にピントを合わせる役割を持っています。加齢によって水晶体が濁った状態が白内障です。
症状は、目がぼやける、かすむ、明るいところでまぶしい、メガネの度数が合わない、細かいものが見えない、ものが二重に見えるなどの症状が出ることもあります。
緑 内 障
目と脳をつなぐ視神経が障害され、徐々に視野が欠けてくる病気です。40歳以上の薬20人に1人は緑内障があるといわれ、決して珍しい病気ではありません。
初期には症状に気づくことはほとんどなく、欠けてしまった視野が元に戻ることはありません。
できるだけ早期に緑内障を発見し、点眼薬などによる治療で緑内障の進行を抑えることが大切です。
加齢黄斑変性
視力にとって一番大事な黄斑部に、出欠や網膜剥離が現れる病気です。
しょきではものがゆがんで見えたり、視野の真ん中が黒ずんで見えたりすることが多いです。片目だけの症状や、わずかな障害では気づかないことが多く、普段から片目ずつ見え方をチェックすることが有効です。
注射による治療がありますが、良い視力を維持するためには早期発見・早期治療が何よりも重要です。
目の衰えは、早ければ40歳代で始まります。
大切な目を守るために、40歳をすぎたら一度は目の検査をうけるようにしましょう!