おもいで

平野みらい薬局がオープンしてもうすぐ1ヶ月です。

慣れない新店舗で、皆さんに助けていただきながらのスタートでした。

各方面の皆様、ありがとうございます( ´∀`)

新しい店舗の隣で、長年ずっと頑張って来てくれた平野調剤薬局が解体され
街の景色が少しだけ変わりました。

平野調剤薬局は 1983年(昭和58年)に開局し、36年間ずっと患者さんへお薬を渡してきました。

開局当時は、みぶ小児科も先代の先生の時代で、市内に小児科も少なく
朝の8時には診療が始まり、休日や夜間も体調のすぐれない患者さんのために診察していたそうです。

もちろん、平野調剤薬局も同じ時間帯で処方箋を受付、お薬を渡すために夜中になり日付が変わることもあったそうです。

その当時は、今のようにパソコンやプリンタがないので
薬袋も全て手書きで、お薬代の計算も手計算といってそろばんや電卓を使っていたそうです。

「子供の頃、平野調剤薬局でお薬ができるのを待っている間
機械からお薬が分包されて出てくるのを、入り口の隙間からずっと見ていた」

と話してくれたのは若い薬剤師さんでした。

薬局には珍しくピアノが置いてある時期があり
小児科の患者さんが多くなり忙しい夕方の時間帯に
優しいトトロのメロディが聞こえて来て、心癒されたこともあります。

あの日のピアノが上手な少女も、もう成人しているであろう年月が流れました。

新人薬剤師が入社すると、決まって平野調剤薬局で新人研修しながら薬剤師デビュー
そこから社内のいろいろな店舗へと巣立って行ったものです。

昭和から平成の時代に皆様の健康のために、ずっと平野調剤薬局は
患者さんを、ご家族さんを、社員を包み込んでくれた存在でした。

お薬を受け取って帰った誰かの記憶の片隅にそっと残っていて

「昔、あそこに白と緑の建物があったよね〜」なんて笑って思い出してくれたら
なんて幸せでしょう。

役目を終えて、姿を消した平野調剤薬局

お疲れ様でした。
たくさん頑張ってくれてありがとう。

みらい薬局が思いを受け継ぎます。