気象病って聞いたことありますか?

正式な医学用語ではないようですが、天気や気候の変化に伴って起こる体調の不良は、近年「気象病」と呼ばれます。気候変化の激しい季節の変わり目や梅雨の時期、また台風が多い時期などに特に起こりやすく、頭痛やめまい、疲労感、肩こり、関節痛、吐き気、手足のしびれ、うつなどさまざまな症状が出ます。
以下の項目で5つ程度該当すると気象病の可能性が高くなります。
①天気に変化があると体調が悪い。
②雨が降る前や天気が変わる前の予測が出来る。
③耳鳴りやめまいが頻繁にある。
④肩が凝ったり首が凝ったりする。
⑤猫背やそり腰がある。姿勢が悪くなっている。
⑥乗り物に酔いやすい。
⑦パソコン業務や携帯電話の使用時間が長い。
 (平均で1日に4時間以上)
⑧ストレッチや適度な運動をすることが少ない。
⑨歯をくいしばったり、歯ぎしりが多い。顎関節症と診断されたことがある。
⑩エアコンが効いている場所にいることが多い。
⑪日頃からストレスを感じている。主に精神的なストレス。
⑫更年期障害ではないか?と思うことがある。
⑬頭痛もちである
当てはまる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
原因・予防
気象病は、気圧・気温・湿度など気象の大きな変化による自律神経の乱れが原因で、特に、気圧の変化による影響が大きく、その中でも気圧が低下するときに症状が出やすいと言われています。
普段から自律神経のバランスを整える生活習慣を身につけることで、気候や気圧の変化による体調不良を予防する効果が期待できます。
バランスのとれた食事、少し汗をかくような適度な運動やストレッチ、質の良い睡眠、正しい姿勢で過ごす、入浴(就寝の90分前に40℃のお湯に10~ 15分つかると自律神経の切り替えがうまくいきやすい)などが自律神経を整え、体調管理を行うという面からも重要です。
耳を手でつまんで上下や横に引っ張ったり、つまんだまま回したりする耳のマッサージも良いと言われています。耳と耳のまわりをもみほぐすことで、内耳の血流が良くなると自律神経の機能が整い、気象病の予防や改善につながるようです。
ただし症状が強い場合は、めまいや頭痛を起こす重篤な脳の病気がないことを確認してもらうことをおすすめします。