夏の熱中症!

近年、増加している熱中症
今年は「命に関わる危険な暑さ」が続いており、特に注意が必要です。消防庁の発表によると毎年5月から9月に熱中症により救急搬送される人のうち、約半数が高齢者となっているそうです。
日常に潜む危険や救急処置など正しい知識を身につけて、暑い季節も安全に過ごしましょう。

☆熱中症とは…気温の高い環境でおこる健康障害の総称です。体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなったりして、めまい、倦怠感、頭痛、けいれんや意識障害などのさまざまな症状が起こります。

<熱中症の症状と対処法>

重症度Ⅰ:めまい・立ちくらみ・こむらがえり・大量の汗
 【対処法】涼しい場所に移動し、安静にして水分・塩分を補給

重症度Ⅱ:頭痛・吐き気・体がだるい・体に力が入らない・集中力や判断力の低下
 【対処法】Ⅰの対処法に加え、体を冷やし、必ず誰かが付き添うようにして、症状が改善されれば受診の必要なし。水分を自力で摂取できない場合や症状に改善が見られない場合は受診が必要です。

重症度Ⅲ:意識障害・けいれん・手足の運動障害・高体温
 【対処法】Ⅰ・Ⅱの対応をしながらすぐに救急車で病院に運びましょう。

 熱中症といえば、炎天下に長時間いたり、真夏の暑い中運動をしていた時に起こると思われがちですが、湿度や温度が高くムシムシする、風がない、急に暑くなったなど、体内の熱を体外にうまく放出できず体を冷やせない状況にあるときには家の中でも起こることがあり、最近はこのような室内型熱中症が注目されています。高齢者や乳幼児は特に注意が必要です。

<熱中症の予防>

*暑さをさける
 外出時にはなるべく日陰を歩き、帽子や日傘を使いましょう。室内では、遮光カーテンやすだれで直射日光を遮り、扇風機、エアコンで温度を調節しましょう。

*服装を工夫
 通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用し、熱がこもらないよう、襟や袖口があいたデザインもおすすめです。また、肌着を着た方が肌と肌着、肌着と衣服の間に空気の層ができ、外からの熱気を遮断してくれます。

*こまめに水分をとる
 暑い日には知らずしらずのうちに汗をかき、体内の水分が失われているものです。のどの渇きを
感じる前からこまめに水分を補給しましょう。大量に汗をかいたときは水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクや経口補水液で補うのがよいですが、スポーツドリンクは糖分が多く含まれているので飲み過ぎには注意が必要です。

      
まだまだ暑い日が続きます。節電も大事ですが、気温や湿度の高い日には無理な節電はせず、上手に扇風機やエアコンで温度調節を行い、水分を適度に取りながら熱中症に気をつけましょう。