トコジラミにご注意!!

「トコジラミ」は「南京虫」とも呼ばれ、第二次世界大戦後の衛生状態が悪い時期には住宅密集地などでよく見られた害虫です。
その後、殺虫剤などの普及によりほとんど見られなくなっていましたが、2010年頃から海外との往来の増加、高気密住宅の普及などの影響で、都会を中心に都道府県への相談が徐々に増加しているようです。
噛まれた時の痒みなどからダニと間違われることがありますが、「ダニ」や「シラミ」の仲間ではなく「カメムシ」の仲間です。成虫は、5~8ミリほどの平たく薄い形をしていて、人の血を吸って成長します。人以外に、犬や猫などの動物の血も吸います。
主に夜間に活動し、潜伏場所から出てきて布団の中などで吸血し、また潜伏場所へ戻ります。
狭い・暗い・暖かい場所を好み、ベッドや布団、家具の間など部屋のあちこちに潜伏しています。
1年くらいは血を吸わなくても生きられるほど飢餓にも強く、繁殖力も非常に強いそうです。
吸血されると強い痒みや紅斑などの症状が出ますが、初めて刺された時は無反応です。
アレルギー反応なので、繰り返し刺されるうちに感作し、以後は吸血されると痒みなどが強くなります。
刺された痕だけではトコジラミかどうかの判定は難しく、噛んだ虫の発見が必要です。
吸血はしますが、これまで感染症の媒介などの情報はありません。痒みが強いため、掻き過ぎによる二次感染を起こすことがあります。
予防の基本
1.布団周りを整理整頓して掃除機をかけやすくしましょう。
2.潜みやすい隙間などを重点的に、こまめに掃除機をかけましょう。また掃除機内のゴミは、こまめに捨てるようにしましょう。
3.隙間などには目張りをして潜伏できないようにしましょう。
4.段ボールなどの不要なものは早めに処分しましょう。

「スーパートコジラミ」

最近、通常の殺虫剤(ピレスロイド系)が効かない「スーパートコジラミ」の被害が拡大しており、話題になっています。コロナ禍が明け、海外との往来が増え、荷物などを介して持ち込まれたようです。
さらに人や荷物を介して移動していくため、日本全国どこで発生してもおかしくありません。

効果のある殺虫剤

・通常のトコジラミ
ピレスロイド系殺虫剤:除虫菊に含まれる天然の殺虫剤成分ピレトリンに由来しています。
蚊取り線香などもこの仲間です。速攻性があり、安全性も高いためよく使われています。
・スーパートコジラミ
プロポクスル(カルバメート系)やメトキサジアゾン(オキサジアゾール系)を含む殺虫剤が効
果があります。ドラッグストア、薬局などで確認して購入しましょう。

見つけたら

トコジラミを見つけたら、掃除機で吸い取る、布類などは熱湯で洗濯するなどの方法で駆除しましょう。
大量に繁殖していると個人では駆除が困難かもしれませんので、早めに保健所や専門業者に相談することを考えましょう。