インフルエンザ予防接種を受けましょう

インフルエンザの症状

インフルエンザウイルスに感染して1~3日間程の潜伏期間の後、
 38度以上の発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などが突然現れ、咳、鼻汁などの上気道炎症症状が続き、1週間程で改善するのが通常です。
高齢者や基礎疾患がある人は、基礎疾患の悪化や合併症を起こすこともあります。
また小児ではインフルエンザ脳症を起こすことがあり、注意が必要です。

最近の流行状況

2020年に新型コロナウイルス感染症が世界的に大流行して以降、インフルエンザの発生動向は大きく影響を受け、多くの国や地域で予想よりも低いレベルで推移していました。
これは、コロナ対策がインフルエンザ感染予防にも効果的であったと考えられています。
ただし今年は、南半球(オーストラリアなど)で秋の終わりに当たる5月末から流行が始まり、例年を超える感染状況となったようです。
北半球も同様に本格的な冬が始まる前に流行することが予想されています。
また最近2年間流行がなかったため、社会全体のインフルエンザに対する集団免疫が低下していると考えられます
そのため、いったん感染が起こると大きな流行になる恐れがあります。
今年流行が予想されるのは、 A香港型です。A香港型は重症化しやすいので注意が必要です。

ワクチンの種類と効果

今年流行が予想されるウイルス(A型株2種類とB型株2種類)に対して効果のあるワクチンが製造され、使用されます。
インフルエンザワクチンは、ウイルス感染(ウイルスが口鼻目の粘膜から細胞へ侵入)を抑えることはできませんが、ウイルスが増殖し発病するのを抑える効果が一定程度認められていて重症化を予防できます。
ワクチンを接種したからと言って安心せず、これまで同様、手洗い、うがい、マスク着用、咳エチケットに気をつけましょう。

接種費用の公費負担

〇高齢者
65歳以上の方は予防接種法に基づく定期接種対象者です。ワクチン接種を希望される方は接種予約の上、早めに受けるようにしましょう。(自己負担1000円)
またこれ以外の方も積極的に接種を受けるようにしましょう。
〇12歳まで
今治市では平成 22年4月2日から令和4年4月1日生まれの方を対象にインフルエンザ予防接種費用の助成を行っています。対象のお子さんには助成券が届いています。ぜひ活用しましょう。

コロナワクチンとどっちを優先?

今冬はコロナとインフルエンザの同時流行の可能性が懸念されています。
どちらのワクチンも同時に接種する事ができます
単独で接種した場合と有効性、安全性に違いはないとの報告があり、実施可能とされています。
ぜひ両方受けておきましょう。
別々に受ける場合には、2週間以上の間隔をあける必要があります。