新型コロナウイルスワクチンについて

65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が、4月 12日から全国で始まっています。ワクチンへの期待や不安、疑問などもあるかと思いますが、よくある質問についてお答えします。

ワクチンってどんなもの?

新たに開発されたコロナワクチンは、接種することで実際のコロナウイルスと同じ目印を作ります。その目印に対し免疫が働くことで実際に感染することなく、免疫の記憶を持つことができます。免疫の記憶を持つことでコロナウイルスが体内に侵入しようとしても、すぐに攻撃を開始することができ、感染から身を守ることができます。

効果はどのくらいありますか?

ファイザー社製のコロナワクチンの有効性は95%と研究結果から示されています。これは発熱や咳などの症状が出る「発症する」リスクが、接種していない人と比べて 1/20になるということです。また重症化するリスクも減少させる効果が見られるようです。
ただ、ワクチンを接種しても感染することはあるため、マスクの着用や「3密」を避けるといった感染対策は引き続き必要です。

ワクチンは接種した方がいい?

接種することで感染に対する恐れが減るのは大きいと思います。自分に免疫ができることは周りの人にうつすリスクも減らせるということ。
もちろん一人ひとりの判断は最も尊重されます。

花粉症や食物アレルギーがあっても接種は可能?

花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーなどがある人でも接種は可能とさています。一方で、ワクチンの成分で重い症状がでた人は接種ができないため、過去に薬や食品などで重いアレルギー症状が出たことがある場合は接種を行う前の問診で必ず伝えるようにしましょう。

持病があり薬を飲んでいても接種は可能?

薬を飲んでいるために、ワクチンが受けられないということはありません。ただし、免疫不全の方、病状が重い方など、接種を慎重に検討した方がよい場合があるため、基礎疾患がある方はかかりつけ医と相談しましょう。

安全性は?

ワクチン接種は始まったばかりで、長期的な効果や副反応はまだ明確にはなっていません。
ワクチン接種後に最も多い反応は、筋肉痛や倦怠感、発熱、頭痛などで、ほぼ2~3日でおさまります。人によってはアナフィラキシーという重篤な副反応もわずかながら起こる可能性がありますが、病院で適切に対処することができます。
ワクチン接種後 30分ほど施設内で経過観察をする時間をとっていますので、体調に異常があった場合は相談しましょう。