災害時に不足しがちな栄養素

いつ起こるか分からない災害時に備えて食料などを準備しておくことは大切です。
しかし、家庭の限られたスペースでたくさん備蓄することは難しいでしょう。また、災害が発生し、食料確保に不安があるときこそ、カロリーの高いエネルギー源となる炭水化物が大切ですが、同時に摂取しておきたい栄養素もあります。
災害時に不足しがちな栄養素をおさえながら効率的に備蓄しておきましょう。
災害が発生した時、被災地に送られる食品はごはん・パン・麺類などの炭水化物が多く、肉や魚などのたんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足しやすい状況が多いと言われています。
栄養の不足や偏りは体調不良など病気の原因にもなりかねません。
空腹を満たすことはもちろん大切ですが、ビタミンやミネラルは精神的安定をもたらすとされています。筋肉のもととなるたんぱく質も欠かせませんし、食物繊維が不足すると便秘の心配もあります。
災害が発生した時は誰しもがストレスを感じますが、さらに増大させないためにもできる限り栄養バランスにも配慮する必要があると言えるでしょう。
備蓄のポイント
不足しがちな栄養素を補うためには具体的にどのような食材がおすすめか紹介していきます。参考にしてみてください。
★たんぱく質
肉・魚・豆類は缶詰もいろいろな種類があるため備蓄しておきやすいと思います。好みのものを探してみましょう。
★ビタミン
野菜ジュースの缶や果物の缶詰がおすすめです。生野菜や果物は災害時には入手しにくく、また日持ちもしません。備蓄できるもので代用します。
★ミネラル
ドライフルーツや野菜ジュース、果物の缶詰などでカリウムを摂取できます。
ナッツ類はマグネシウムの摂取にも効果的です。また、そのまま食べられる小魚はカルシウムの摂取にもつながります。レバーや貝類の缶詰からは鉄や亜鉛の摂取もできます。
★食物繊維
食物繊維は野菜や海藻、きのこ類、穀類といろいろな食材に含まれています。
海藻や乾物は長期間保存できておすすめの食材です。また、食物繊維の粉末を備蓄しておくという方法もあります。
これらの栄養素をサプリメントやプロテインから補給することも一つの方法ですが、食品と同じように消費期限があります。
定期的に備蓄の期限切れがないか、確認することが必要です。
災害発生時は非日常に置かれるため、様々なストレスが発生すると予想されます。
その非常時こそ食事を整えることで、心の余裕につながるのではないでしょうか。
災害時に不足しがちな栄養素も頭に置きながら備蓄してみてください。