2020年 10月よりワクチンの予防接種間隔の制限が一部緩和されます

ワクチンとは
ワクチンとは感染症の予防接種に使用する薬液のことです。
細菌やウイルスに感染すると、その病原体に対する抵抗力が体内に生まれます。この原理を応用したのがワクチンによる予防接種です。病原体の毒性を弱めたり、無毒化したものがワクチンで、ワクチンを接種すると、実際には病気にかからなくてもその病気への免疫ができ、病原体が体内に侵入しても発症を予防したり、症状を軽度ですませたりすることができます。
きちんとワクチンを受けましょう
新型コロナの影響による子どもの予防接種率の低下が問題となっています。
例えば1歳に1回目を打つMR(麻疹・風疹)ワクチンの接種率を調べた結果、平常時には70~80%程度だった接種率が、2019年12月に1歳の誕生日を迎えた子は61%に、2020年1月に誕生日を迎えた子では、53%にまで落ち込んでいました。
ユニセフによると、世界中でも同様の影響がみられ、麻疹(はしか)のワクチンを打つ機会を逃す子どもは37か国で1億1700万人以上とされています。接種率の低下から麻疹の全世界的な流行が今後懸念され、人の交流が戻ってくれば予防接種を受けていない子どもは感染する恐れがあります。
予防接種で防げる病気から子どもたちを守るために、ワクチンの忘れや遅れがないかを確認し、受けるべきワクチンがあったら、かかりつけ医に相談してできるだけ早く受けましょう。
ワクチンの予防接種の間隔の制限が一部緩和されます
インフルエンザワクチンのシーズンになりました。
今まではインフルエンザワクチンを接種したあと、他の予防接種をするのに1週間あけなければなりませんでしたが、2020年10月1日から間隔を置く必要がなくなりました。
生ワクチン(注射剤)の接種後に別の種類の生ワクチン(注射剤)を接種する場合のみ今まで通り27日以上の接種間隔が必要です。それ以外の接種パターンでは、接種間隔の制限が撤廃されました。
予防接種の種類が多くなり、コロナ流行下で予防接種の予定が組みにくくなってきた保護者さんにとっては、助かる改定といえるでしょう。
詳しくは、かかりつけ医にご相談ください。