毎年5月31日は世界禁煙デー

世界保健機関(WHO)は1989年より毎年5月31日を『世界禁煙デー』と定めて禁煙を推進しています。
今年のテーマは
『Protecting youth from industry manipulation and preventing them from tobacco and nicotine use』
若者をタバコ産業の魔の手(巧みな罠)から守りタバコやニコチンの使用の危険から保護しよう
日本でもタバコの販売規制が厳しくなってきたため、電子タバコなど、形を変えて生活に入り込んできています。
しかし非燃焼・加熱式タバコ同様、電子タバコの使用は、健康に悪影響がもたらされる可能性があり、非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの使用者が呼出したエアロゾルは周囲に拡散するため、受動吸引による健康被害が生じる可能性があります。
非燃焼・加熱式タバコやニコチン含有の電子タバコには、従来型の燃焼式タバコと同様に依存性薬物であるニコチンが含まれています。これらの新型タバコは、「煙が出ない、あるいは煙が見えにくいので禁煙のエリアでも吸える」、「受動喫煙の危険がない」、「従来の燃焼式タバコより健康リスクが少ない」と誤認され、急速な広がりをみせています。
新型コロナ対策にも禁煙は必要
中国などで行われた新型コロナウイルス患者の予備的研究で、喫煙者が感染するとより深刻な疾病や合併症にかかりやすいことが確認されています。
また米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで2月に発表された研究結果では、新型コロナウイルス患者1 000人強のうち、人工呼吸器を必要とし、集中治療室に収容され、また死亡した人の25%以上に喫煙歴があることが示されました。
喫煙は免疫系を弱め、感染への効果的な対応をしにくくすることが分かっています。
喫煙者は既に肺疾患を患っていることが多く、肺の機能が落ちている場合があるため、深刻な疾病へのリスクが高まります。
呼吸器系および肺の専門家などからなる国際的な組織「国際結核肺疾患連合」も4月6日、新型コロナウイルスのリスク低減に向け、喫煙者に禁煙を求めるとともに、「新型コロナウイルスに対抗する最善策は、タバコ業界が直ちにタバコの生産とマーケティング、販売を停止することだ」と述べ、タバコ会社に製品の製造と販売の停止を呼び掛けました。
これを機会に禁煙を考えている方がいましたら、平野薬局では禁煙相談も受け付けております。お気軽にお声がけください。