◆◆2型糖尿病におけるデュラグルチドと腎臓転帰:REWAIND無作為化プラセボ対照試験の予備解析◆◆

【背景】 2つのグルカゴン様ペプチド-1GLP-1)受容体アゴニストは心血管疾患のリスクのある2型糖尿病患者における腎臓転帰を減少させる。我々は心血管疾患に対するデュラグルチドの効果について行ったREWIND試験の予備解析において、腎臓転帰に対するGLP-1受容体アゴニストであるデュラグルチドの長期的影響を評価した。

【方法】 REWINDは、24カ国の371施設で行われた多施設無作為化二重盲検プラセボ対照試験である。心血管イベントの既往か心血管リスク因子のいずれかがある2型糖尿病の50歳以上の男女を、11の割合で無作為にデュラグルチド(1.5mg)またはプラセボを毎週皮下注する群に割り付け、少なくとも6か月ごとに転帰について追跡調査を行った。尿中アルブミン/クレアチニン比(UACRs)と推定糸球体濾過率(eGFR)は、12か月毎に現地の研究所で測定した尿・血清の値から推定した。この試験の主要評価項目(非致死性心筋梗塞・非致死性脳卒中・心血管原因の死亡を含む複合転帰の初めての発症)、副次評価項目(複合微小血管転帰を含む)、および安全性転帰は他の場所で報告されている。この予備解析では、複合微小血管転帰のうち腎臓に関する項目(新たなマクロアルブミン尿[UACR>33.9mg/mmol]の初めての発症・eGFRのベースラインからの30%以上の持続低下・持続的腎代替療法)について調査した。分析はITT解析で行われた。この試験は、ClinicalTrials.gov、ナンバーNCT01394952に登録されている。

【結果】 2011818日から2013814日の間に9901人の参加者が登録され、患者らを無作為にデュルグラチド(n=4949)とプラセボ群(n=4952)に割り付けた。ベースライン時、791(7.9)にはマクロアルブミン尿があり、平均eGFR76.9L/1.73m2(SD22.7)であった。追跡調査期間中央値5.4(IQR5.15.951820人・年)の間に、腎臓転帰はデュラグルチド群では848(17.1)(発症率3.5/100人・年)、プラセボ群では970(19.6)(4.1/100人・年)みられた(ハザード比[HR]0.8595CI0.770.93p0.0004)。最も明確な効果は、新たなマクロアルブミン尿の発症(HR0.7795%CI0.688.7p<0.0001)で、eGFR30%以上の持続低下のHRs0.89(0.781.01p0.066)、持続的腎代替療法のHRs0.75(0.391.44p0.39)であった。

【考察】 デュラグルチドの長期使用は、2型糖尿病患者における複合腎臓転帰の減少と関連していた。

【資金提供】Eli Lilly and Company

※原題:Dulaglutide and renal outcomes in type 2 diabetes: an exploratory analysis of the REWIND randomised, placebo-controlled trial

※デュラグルチドは、「トルリシティ」の商品名でイーライリリーから発売されている。

(394121-30:Hertzel C Gerstein et alJuly 13,2019)