11月8日は「いい歯の日」!

*大切な歯
1993年より日本歯科医師会は毎年11月8日を「いい歯の日」として、歯の健康に対する啓発活動を行っています。
長寿社会において、楽しみのひとつである「食」に大きな役割を果たす歯の健康がますます重要になっています。食べ物をよく噛むことで唾液の分泌が促され、胃や腸での消化・吸収を助けたり誤嚥の予防になったりします。虫歯や歯周病になってからの治療だけではなく、歯が生え始めた幼少期の頃から虫歯にならないための予防(予防歯科)を行うことが大切です。
虫歯予防のために、自分で行う日々のブラッシングなどによるセルフケアと、定期的に歯科受診をして歯の状態をチェックしてもらうプロケアを行いましょう。

*ブラッシング
食事をした後は口内で細菌が糖分を使って酸を作り出し、歯の成分であるミネラルが溶け出しやすい状態になっています。食後は歯を磨く習慣を身につけましょう。
食後に歯磨きをすることで歯垢(プラーク)とそこに潜む細菌を除くことができます。歯磨きが出来ない場合にはガムを噛んで唾液の分泌を促す、口をゆすぐなどして出来るだけ口内で細菌による酸の生成が行われないようにしましょう。

奥歯の裏側や噛み合わせ面、前歯の裏面は磨き残しが多くなるので一本ずつ丁寧に磨きましょう。ブラッシング後、歯と歯の間に残った歯垢(プラーク)はデンタルフロスや歯間ブラシを使って除去します。就寝中は唾液の分泌が少なくなり口内で細菌が増えやすくなるので、夕食後の歯磨きは特に重要です。

*フッ素ケア
フッ素は骨を作るために欠かせない役割を果たしていて、虫歯予防においても高い効果を発揮します。酸によって歯から溶け出したリンやカルシウムを補い再石灰化を促進するほか、歯の表面を覆っているエナメル質を酸に溶けにくい性質にすることで歯を強化してくれます。虫歯の初期段階では痛みなどの自覚症状がなく、見た目も健康な歯とあまり変わらないため見落とされがちですが、進行すると酸によって歯が溶かされ穴のあく虫歯になってしまいます。フッ素は初期虫歯の溶
け出した歯の再石灰化を促進したり、虫歯を引き起こす細菌の働きを弱めて酸の生成を抑えたりしてくれます。
小児の場合、生えたばかりの歯はまだ十分に硬くなっていないため虫歯になりやすいです。
歯が生えたら定期的に歯科受診を行うとともにフッ素化合物を塗って、虫歯から守ってあげましょう。
虫歯だけでなく、歯周病やスポーツなどによるケガにも注意し健康な歯を保ちましょう。