◆◆HER2陽性早期乳がんに対する術後トラスツズマブの6か月投与対12か月投与(PERSEPHONE):無作為化第3相非劣性試験の4年無病生存率の結果◆◆

【背景】 術後トラスツズマブはHER2陽性の早期乳がん患者において予後を有意に改善する。標準治療期間は12ヶ月であるが、短期治療は毒性と費用を低減できる一方で同様の効果を得られる可能性がある。我々は、6か月の術後トラスツズマブ治療が無病生存率の点で12か月の標準治療に対して非劣性であるかどうかを調査する目的で試験を行った。

【方法】 この研究は、非盲検、無作為化第3相非劣性試験である。患者らをイギリスの152施設から募集した。我々は、18歳以上で化学療法の明らかな適応であるHER2陽性早期乳がん患者らをコンピュータ最小化プロセスを用いて11の割合で無作為に、トラスツズマブを3週毎に静脈内(負荷用量8mg/kgの後維持用量6mg/kg)または皮下(600mg)で化学療法と組み合わせて(同時にもしくは連続して)6か月または12か月投与する群に割り付けた。主要評価項目は無病生存期間で、包括解析され、4年無病生存率の非劣性マージンは3%であった。安全性は、トラスツズマブを投与された患者全員において解析された。この試験は、EudraCT(ナンバー2006-007018-39)ISRCTN(ナンバー52968807)ClinicalTrials.gov(ナンバーNCT00712140)に登録される。

【結果】 2007104日から2015731日までの間に、2045人をトラスツズマブ12か月治療群に、2044人を6か月治療群に割り付けた(1人は二重に無作為化されたため除外された)。両群とも平均追跡期間の中央値は5.4(IQR 3.6-6.7)で、無病生存期間中に6か月治療群2043人中265(13%)と、12か月治療群2045人中247(12%)でイベントが発生した。4年無病生存率は6か月治療群では89.4%(95% CI 87.990.7)12か月治療群では89.8%(88.391.1)(ハザード比1.07[90% CI 0.931.24]、非劣性p=0.011)6か月治療の非劣性が示された。トラスツズマブ6か月治療群では、重篤な有害事象が報告されたり(1939人中373[19%]1894人中459[24%]p=0.0002)心臓毒性による早期中止する(1939人中61[3%]1894人中146[8%]p<0.0001)患者がより少ない結果となった。

【考察】 我々は6か月のトラスツズマブ治療が、HER2陽性早期乳がん患者において、心毒性の低さと重篤な有害事象の少なさで、12か月の治療に対して非劣性であることを示している。これらの結果は、試験参加者と同様の再発リスクがある女性に対しトラスツズマブ治療期間の短縮の考慮を支持している。

【資金提供】 UK National Institute for Health ResearchHealth Technology Assessment Programme

※原題:6 versus 12 months of adjuvant trastuzumab for HER2-positive early breast cancer (PERSEPHONE): 4-year disease-free survival results of a randomised phase 3 non-inferiority trial

(3932599-612:Helena M Earl et alJune 29,2019)