◆◆再発性もしくは転移性頭頸部扁平上皮がんに対するペンブロリズマブ対メトトレキサート、ドセタキセルまたはセツキシマブ(KEYNOTE-040):無作為オープンラベル第3相試験◆◆

【背景】 

再発性または転移性頭頸部扁平上皮がんの患者にとって効果的な治療の選択肢はほとんどない。ペンブロリズマブは初期試験において抗腫瘍活性と制御可能な毒性を示している。我々は頭頸部扁平上皮細胞癌の治療におけるペンブロリズマブの有効性と安全性を標準治療と比較することを目的として試験を行った。

【方法】 

我々は20か国、97の医療施設において無作為オープンラベル第3相試験を行った。頭頚部扁平上皮がん患者で、白金製剤での治療中または治療後に再発または転移した(あるいはその両方)者、または局所進行性だった疾患に対して以前に白金製剤を含む集学的治療を行って3~6か月以内に再発または進行した者を、ペンブロリズマブ200mgを3週毎に静注する群もしくは治験管理者が選択したメトトレキサート・ドセタキセル・セツキシマブを標準量静注する群(標準治療群)に、音声自動応答システムや統合ウェブ応答システムを使用して、階層ごとに4つのブロックに無作為に割り付けた(1:1の割合)。主要評価項目は、包括解析群での全生存とした。安全性は、治療を行ったとみなした患者群で分析した。この試験はClinicalTrials.gov、ナンバーNCT02252042で登録され、現在は患者登録は行っていない。

【結果】 

2014年12月24日から2016年5月13日の間に、247人をペンブロリズマブ治療群、248人を標準治療群に無作為に割り付けた。2017年5月15日時点で、ペンブロリズマブ群の247人中181人(73%)、標準治療群の248人中207人(83%)が死亡していた。包括解析群における全生存の中央値はペンブロリズマブ群では8.4か月(95% CI 6.4-9.4)、標準治療群では6.9か月(5.9-8.0)であった(ハザード比0.80、0.65-0.98;名目上のp=0.0161)。ペンブロリズマブ治療群の方が標準治療群よりもグレード3以上の治療関連有害事象は少なかった(246人中33人[13%]対234人中85人[36%])。最も多かった治療関連有害事象はペンブロリズマブ治療群においては甲状腺機能低下(33人[13%])で、標準治療群においては倦怠感(43人[18%])であった。治療関連死はペンブロリズマブ治療群で4例(詳細不明の原因、大腸穿孔、悪性新生物の進行、スティーブン・ジョンソン症候群)、標準治療群で2例(悪性新生物の進行、肺炎)発生した。

【考察】 

再発性もしくは転移性頭頸部扁平上皮がんの患者におけるペンブロリズマブの臨床的に有意義な全生存の延長と有益な安全性の分析結果は、疾患の初期段階における単剤療法や併用療法の一部としてのペンブロリズマブの更なる評価を裏付けている。

【資金提供】Merck&Dohme、Merck&Coの支援

※原題:Pembrolizumab versus methotrexate, docetaxel, or cetuximab for recurrent or metastatic head-and-neck squamous cell carcinoma (KEYNOTE-040): a randomized, open-label, phase 3 study

(393;156-67:Ezra EW Cohen et al:January12,2019)

※ペンブロリズマブは「キイトルーダ」の商品名でMSDから、セツキシマブは「アービタックス」の商品名でメルクバイオファーマから、ドセタキセルは「タキソテール」の商品名でサノフィから発売されている。