風しんの予防接種

風しんの予防接種は受けていますか?
風しんは、発しん、リンパ節の腫れ、発熱が特徴の病気です。軽い症状の場合が多いですが、大人がかかると症状がひどく長く続くことがあります。

また、妊娠している女性が風しんにかかることで、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、精神や身体の発達の遅れなどの生まれつき障害が起こる病気「先天性風しん症候群」にかかることがあり、特に注意が必要です。その割合は25~90%と言われています。
全国の風しん患者の累積報告数は、2018年の10月末までで1,692例となり、昨年の報告数(93
例)の約18倍となりました。その内訳は、男性1,387例、女性305例で、男性では30~40歳代が
62%、女性では20~30歳代が60%を占めています。
予防にはワクチン接種が有効です。弱毒生ワクチンを接種すると、通常の風しん感染と違ってほとんど症状は出ませんが、風しんウイルスに対する免疫を得ることができます。妊娠中に風しんにかかることを予防できますし、妊婦以外の方であれば妊婦などに風しんをうつすことを予防できます(ただし、妊娠中は風しんの予防接種は受けられません。接種後2ヶ月間は避妊が必要です)。

風しんの定期予防接種を受けましょう
○1歳児
○小学校入学前1年間の幼児

妊婦を守るため、抗体価が不十分な方は任意での予防接種をご検討ください
○妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族
○10代後半から40代の女性(特に妊娠希望者ま たは妊娠する可能性の高い方)
○産褥早期の女性

子どもの時に風しんにかかったと親に言われていても血液検査を行ったところ、約半分は記憶違い、または風しんに似た他の病気にかかっていたという調査結果もあります。風しんにかかったことが血液検査などで確かめられていない場合(風しんにかかった記憶だけの場合や、医療機関を受診していても症状だけからの診断で、血液検査によって確認されていない場合など)は必ずしも信頼できません。予防接種の経験のない方は抗体検査を受け、抗体がない又は抗体価が低い場合(一般にHI抗体価が16以下の場合)は予防接種を受けましょう。
時間のない場合は、予防接種の前の抗体検査は必ずしも必要ありません。風しんの感染または過去の風しんの予防接種によってすでに免疫を持っている方が再度接種を受けても、特別な副反応がおこるなどの問題はなく、予防接種を行うことで風しんに対する免疫をさらに強化する効果が期待されるからです。
愛媛県は、先天性風しん症候群の発生予防と風しんの感染予防のため、妊娠を希望する女性やその配偶者などに対して、予防接種が必要な方を抽出する抗体検査と抗体価が低い方への予防接種の勧奨を行っています。平成30年4月1日から平成31年3月31日まで全額公費負担で抗体検査を受けることができます。
検査の結果、抗体価が低いため予防接種を受ける場合、予防接種の費用は自己負担となります。妊娠を希望する女性やその配偶者の方などは、この機会に風しん抗体検査を受け、風しんの免疫が不十分な場合は、予防接種を受けましょう。

詳しい内容は住所地を管轄する保健所へ、(今治市・上島町の方は今治保健所 0898-23-2500、 申込受付時間:平日8時30分から17時00分)相談してください