◆骨粗鬆症のある閉経後女性の新規骨折における テリパラチドとリセドロン酸の効果(VERO)◆

◆骨粗鬆症のある閉経後女性の新規骨折における テリパラチドとリセドロン酸の効果(VERO)◆

【背景】
主要アウトカムとして骨粗鬆症薬を新規の骨折について比較した臨床試験はない。我々は、重度骨粗鬆症の患者においてテリパラチド(teriparatide)とリセドロン酸(risedronate)の抗骨折効果を比較した。

【方法】
この二重盲検ダブルダミー試験では、少なくとも2ヵ所の中等度または1ヵ所の重度椎骨骨折があり、骨塩密度Tスコア-1.50以下の閉経後女性を登録した。参加者は、1日1回20㎍のテリパラチド+1週間に1回の経口プラセボ、または35mgの経口リセドロン酸を1週間に1回+毎日のプラセボ注射を24ヵ月間にわたり投与される群へと無作為に割り当てられた。主要アウトカムはX線写真で確認された新規の椎骨骨折とした。二次的アウトカムは、X線写真による新規または椎骨骨折の悪化、臨床的骨折(非椎骨および症候性椎骨の複合)、および非椎骨骨折が含まれた。この研究はClinicalTrials.gov (NCT01709110)とEudraCT (2012-000123-41)に登録されている。

【結果】
我々は患者680名を各グループに登録した。24ヵ月の時点で、新規椎体骨折がテリパラチド群の患者680名中28名(5.4%)とリセドロン酸群680名中64名(12.0%)に発生した(リスク比0.44、95%CI 0.29-0.68;p<0.0001)。臨床的骨折はテリパラチド群680名中30名(4.8%)に対してリセドロン酸群680名中61名(9.8%)に発生した(ハザード比0.48、95%CI 0.32-0.74;p=0.0009)。非椎骨脆弱性骨折はテリパラチド群患者25名(4.0%)とリセドロン酸群患者38名(6.1%)に発生した(ハザード比0.66、95%CI 0.39-1.10;p=0.10)。

【考察】
重度骨粗鬆症の閉経後女性において、新規椎骨骨折および臨床的骨折のリスクはリセドロン酸を投与された患者よりもテリパラチドを投与された患者の方が有意に低い。

(391;230-40:David L.Kendler et al:JANUARY 20,2018)

※テリパラチド20㎍の連日皮下注製剤は「フォルテオ」の商品名でイーライリリーから、リセドロン酸は代表的なものとして「アクトネル」がEAファーマ・エーザイから、「ベネット」が武田から発売されているが、国内での週1回の投与量は17.5mgとされている。