◆ ◆進行性黒色腫に対するペムブロリズマブ vs イピリムマブ:最終的な全生存の結果◆◆

◆ ◆進行性黒色腫に対するペムブロリズマブ  vs イピリムマブ:最終的な全生存の結果◆◆
[a multicenter,randomized,open-label phase 3 study (KEYNOTE-006)]

【背景】
第3相KEYNOTE-006試験の中間解析は、進行性黒色腫患者におけるイプリムマブ(ipilimumab)と比較して
ペムブロリズマブ(pembrolizumab)の優れた全生存および無進行生存を示した。
我々は、最終的なプロトコル指定生存分析を提示する。

【方法】
この多施設非盲検無作為化第3相試験において、16ヵ国(オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、チリ、コロンビア、フランス、ドイツ、イスラエル、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、英国、および米国)にある87の学術機関、病院、およびがんセンターから患者を募集した。
我々は集中型コンピューター処理の割り当てスケジュールを用いて、ペムブロリズマブの2つの投与レジメンの1つ、またはイピリムマブの1つのレジメンのいずれかへと参加者を無作為に割り当てた(1:1:1)。
治療割り当ては、階層内でブロック別無作為化を行った。
試験に好適とされた患者は18歳以上で、米国東海岸がん臨床試験グループ(an Eastern Cooperative Oncology Group[ECOG])のperformance statusが0または1であり、固形がんの治療効果判定のためのガイドライン バージョン1.1(RECIST v1.1)による測定可能な病変が1つ以上、切除不能なステージIIIまたはIVの黒色腫(眼内黒色腫を除く)を有し、全身治療歴(抗CTLA-4、PD-1、またはPD-L1剤を除く)は1回までとした。
二次的な試験適性基準については後述する。
全身ステロイド療法を必要とする活動性の脳転移または活動性の自己免疫疾患を有する患者は除外された。
主要アウトカムは全生存(無作為化から何らかの原因による死亡までの期間と定義)とした。
治療反応は12週時、その後48週までは6週間毎、その後は12週間毎に独立した中央での再評価によりRECIST v1.1で評価された。
生存は12週毎に評価され、全患者が少なくとも21ヵ月間追跡調査された後に最終分析が行われた。
一次解析は、包括解析集団(無作為に割り当てられたすべての患者)で行われ、安全性解析は治療集団(少なくとも1回は治験薬の投与を受けた無作為に割り当てられたすべての患者)で行われた。
この分析のデータ締切日は2015年12月3日であった。
この研究はClinicalTrials.gov、ナンバーNCT01866319に登録されている。

【結果】
2013年9月18日から2014年3月3日までの間に、進行性黒色腫患者834名が試験に登録され、
ペムブロリズマブ2週間毎点滴静注(n=279)、ペムブロリズマブ3週間毎点滴静注(n=277)、またはイピリムマブ3週間毎点滴静注(イピリムマブ4回投与;n=278)のいずれかへと無作為に割り当てられた。
ペムブロリズマブ2週間群患者1名とイピリムマブ群患者22名が同意を取り下げ、治療を受けなかった。全部で患者811名が少なくとも1回は研究治療の投与を受けた。追跡期間の中央値は22.9ヵ月で、383名の患者が死亡した。
全生存の中央値は、ペムブロリズマブ群では両群とも到達せず、イピリムマブ群では16.0ヵ月であった(イピリムマブ群に対するペムブロリズマブ2週間毎群のハザード比[HR] 0.68、95%CI 0.53-0.87、p=0.0009、イピリムマブ群に対するペムブロリズマブ3週間毎群では0.68、0.53-0.86、p=0.0008)。
24ヵ月の全生存率は、2週間群で55%、3週間群で55%、およびイピリムマブ群では43%であった。

【考察】
KEYNOTE-006の中間解析の結果を裏付けて、ペムブロリズマブはイピリムマブと比較して全生存において優れている結果を維持しており、ペムブロリズマブ投薬スケジュールの間に差異はなかった。これらの結論は、進行性黒色腫の標準治療としてペムブロリズマブの使用をさらに支持するものである。

(390;1853-62:Jacob Schachter et al:OCTOBER 21,2017)

※ペムブロリズマブは「キイトルーダ」の商品名でMSDから、イピリムマブは「ヤーボイ」の商品名でブリストル・小野からそれぞれ発売されている。

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