災害に備える

今後30年以内に震度6弱以上の地震が起きる確率予測が6月に発表され、
近いうちに大地震が起こる危険性が迫っていると考えられます。
また地震以外でも、7月には西日本各地で豪雨による災害が起こり、
県内でも多大な被害が出て、いつにも増して身近に感じたことと思います。
いざ災害が起こった時に、慌てず対応できるように、それぞれが日頃から備えておきましょう。

もしもの時に備える

1.食料・飲料の準備
家族の人数×3日分
ずっと置いておくものばかりではなく、普段から使うもの(缶詰・レトルト食品など)
も含めて準備、使ったらすぐに買い足す。カセットコンロ・ボンベや給水袋なども一緒に準備。

2.非常持ち出し袋の確認
貴重品以外では懐中電灯、乾電池、携帯ラジオ、携帯トイレ、ティッシュペーパー、軍手、下着なども一緒に準備。

3.家族との連絡方法の確認
 災害伝言板などの利用方法を確認しておく。

4.避難場所・避難経路の確認
自分が住んでいる地域で想定される災害や危険度、その時の避難場所、経路を確認。

5.常用している薬がある方は、予備の薬、お薬手帳
念のため7日分くらいはいつも手元に置いておく。予備がない方は、次回診察の時に相談。
眼鏡、コンタクトレンズが必要な方は忘れずに。お薬手帳は、最新の情報がわかるようにしておくことが大切。

災害時の医療

 大規模災害が起こった時には、保険証を提示しなくても無料で受診でき、薬を受け取れる制度があります。
また処方箋の期限が過ぎていても有効とされることもあります。
愛媛県では、平成26年1月に「医療救護活動要領」を作成しています。
これには、災害が起こった時の医療に関する情報の収集や医療・医薬品の確保、
入院患者さんの転院先の確保や在宅患者さんへの対応などが細かく決められています。
愛媛県のホームページで確認できます。
今治市では、避難所のうち18カ所に救護所が設置され、それぞれ地域の医師、歯科医師、
看護師、薬剤師などが派遣されることになっています。そのための協定がそれぞれの団体との間で結ばれています。
薬剤師会でも、県、市町と協定を結び、災害時には救護所へ薬剤師を派遣することになっています。
また医薬品などの供給についても、それぞれ関係する団体との間で協定を結び、対応できる体制を整えています。

普段からあらゆる災害に備えて準備しておく必要があります。
「明日やろう」ではなく、今日、今から備えておきましょう。